歴史
沿革
日本キリスト合同教会は、神の言葉である旧・新約聖書を信仰の基準とし、「日本キリスト合同教会信仰告白(使徒信条を含む)」を告白し、教会憲法と教会規則を守りながら、福音の宣教と教会の形成に励む群です。
わたしたちは、特定の教義を強調せず、その名のとおり「合同教会」の形成をめざす教会(教派)です。
現在の所属教会は、旧メソジスト教会の伝統を持つ教会、旧福音同胞教会の影響を受けた教会などですが、設立に深く関わった教師(牧師)の中には旧日本基督教会や改革派教会で育った牧師たちもいました。
そして彼らは、「合同教会」である日本基督教団で育った牧師たちでもありました。 その特色を言い表すならば、各個の教会だけではなく「日本キリスト合同教会」もまたキリストの体である教会と信じ、全体教会としての形成にも心を尽くしていることでしょう。
先に述べましたように、日本キリスト合同教会の設立に関わった教会および牧師の多くは、日本基督教団に所属していました。しかし日本基督教団は、1970年に大阪で開催された万国博覧会のパビリオン問題をきっかけに、信仰的混乱に陥りました。日本キリスト合同教会の設立に関わった教会は、当時の自分たちの所属する教団の問題に対して、多くの努力を払い、一致を取り戻すためにさまざまな形で戦いました。
しかし、日本基督教団の当時の状況の中で、これ以上教団にとどまり、その回復をはかることは、困難であると判断し、それぞれ相前後して日本基督教団を離脱しました。
そして、日本でプロテスタントの宣教が開始された当時、横浜に起こった日本基督公会の持つ、教派を超えて福音に立つ一つの教会をめざした公会主義を理念として、新しい合同教会の形成をめざしました。そして1985年、設立大会を開催し、設立宣言を採択し、信仰告白および教会憲法を制定し、日本キリスト合同教会を設立しました。 その後、新たに日本キリスト合同教会として生まれた教会と共に歩みを続けています。
1988年には、北米福音教会The Evangelical Church of North America(現在、福音教会The Evangelical Church)との間で「宣教協力に関する協約」を結び、密接な協力関係を継続しています。
また時を同じくして設立された東京キリスト合同神学院は、日本キリスト合同教会公認の神学教育・伝道者養成機関として歩み、2020年以降は「教職課程」を設置して、現在も伝道者・牧会者を生み出しています。
日本キリスト合同教会設立宣言
わたしたちは、日本基督教団を離脱し、合同教会を設立する準備を進めてきましたが、このたび新しく、聖霊の導きの下に信仰の一致を与えられ、日本キリスト合同教会を設立いたします。
一、わたしたちは、キリストの体である公同教会に属する一つの群の教会です。
二、わたしたちは、我が国のキリスト教会が当初、教派主義ではなく、公会主 義を志したことを覚え、この歴史的精神を尊重します。
三、わたしたちは、聖書を信仰の基準とし、信仰告白と教会憲法を堅持し、教会規定に従って、教会の権能を行使し、教会のかしらである主イエス・キリストのご委託に応えます。
四、わたしたちは、キリストの体である教会を建て、福音に立つ内外の諸教会との交わりを深め、一致のために努力しつつ、日本および世界の福音宣教に励みます。
五、わたしたちは、み旨によって設立された東京キリスト合同神学院と密接に提携して、堅実で強力な伝道者の養成に努めます。
どうか、この志を与えてくださった神が、これを祝し、達成させてくださるように。
アーメン。
1985年1月15日
日本キリスト合同教会
板橋教会
宇都宮教会
江戸川台教会
世田谷中原教会
屋代教会
(アイウエオ順)